広島への原爆投下直後に「広島が全滅」との外電の第一報を発信した中国軍管区司令部跡(旧防空作戦室)を、広島市議会公明党のメンバーで視察しました。
旧防空作戦室は、爆心地から約790メートルの距離に位置し、広島城の本丸内に半地下で隠されたように設けられていました。ここでは、多くの軍人らに混じって、学徒動員された比治山高等女学校の女学生たちが働き、第一報を発信したのが、生き残っていた二人の女学生でした。旧防空作戦室は、その後、被爆建物として公開されてきましたが、2017年度から老朽化による剥落の恐れがあることから、施設内の見学を中止してきました。
中国軍管区司令部跡(旧防空作戦室)は、原爆の物言わぬ語りであり、戦争の被害と加害の歴史を持ち合わせた重要な被爆遺跡です。この原爆遺跡を、護り、保存し、伝えていけるように取組んで参ります。